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以前のブログ記事「いざなみ景気をグラフで見てみよう2」では、いざなみ景気が歴史的な好景気だったにもかかわらず地価は20%も下がってしまった、と書きました。あの時は株価は上がったのですが、給料と不動産価格は下がり続けました。だから物価も上がらず、デフレが続いたんですね。
一方、今回のアベノミクスではどうなるのでしょう。既に株価は上がっていますが、給料と不動産価格はどうなるのでしょうか…。

まず、個人的な見解ですが、給料は上がらないと思います。
以前のブログでも書きましたが、グローバル化の進展で、日本人の給料は今後も下がり続けるでしょう。今後の円安によってある程度は緩和されると思いますが、劇的に上がることは考えられません。これは「いざなみ景気」のケースと同じだろうと考えます。

では、不動産はどうか?

「いざなみ景気」では、結果として不動産価格は上がりませんでした。しかしながら、リーマンショック直前まで上昇基調にあった(かなり上がりかけていた)のも事実です。ですから、アベノミクス景気では本当に上がるかも知れません。…そもそも今回はインフレターゲットが2%なわけですから、不動産価格が毎年2%ずつ上昇してもおかしくはありませんよね。

株価について言えば、アベノミクス(ここでは前評判による期待効果も含みます)が始まってから急上昇を続けており、日経平均はたった2ヶ月で11.4%上昇しました(*2012年12月26日:10,230円→20013年2月25日:11,663円)。
さあ不動産価格はどうでしょう?もう、上昇を始めているのでしょうか…。


オフィスビルマーケットデータ
ここで、参考として超有名な三鬼商事の「オフィスビルレポート」を見てみましょう。不動産の価格は賃料が上がれば確実に上がりますから、オフィスビルの賃料を見ることで、今後の不動産市況が見えるかもしれません。最新のものは2月に出たのですが、どうでしょうか?
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…うーん。
これを見る限りでは、今のところ賃料に変化はないですね。とはいえ、このグラフは1月末時点のものなので、2月末は少し上がっているかもしれません。いずれにしても、不動産が値上がりしているかどうかは、ココからは分からりませんね。
でも、不動産価格がこの先どうなるのか、やっぱり知りたいですよね。特に、いまマンションを買おうと思っている人は、インフレで起こりそうな次の二つの事象について悩ましく思っていることでしょう。

・不動産価格が上がるかもという期待
・生活費が苦しくなるかもという不安


頑張ってローンを組んで、物価がドーンと上がってしまったら…。生活が厳しくなってローンを払うことができなくなるかもしれません。その時、不動産価格が上がっていればまだ良いですが、もし不動産価格も大幅に下がっていたら…。物件を売って現金を作ることもできず、いよいよ窮地に陥ってしまうでしょう。だから、何とかして不動産市場の先行き感を知りたいところですよね。
というわけで、もう少し頑張ってみましょう。

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Twitterがきっかけで、(株)ライフネット生命の出口治明社長とご縁があり、以来、このフォーラムの事務局をやらせていただいてます。

フォーラムについて
今回も講師をしていただくのは、出口社長と麻生川先生のお二人。
出口治明社長は、74年ぶりの独立系の生保である「ライフネット生命」を立ち上げ、代表取締役社長をされています。
麻生川静男先生は、京大で准教授として教鞭をとられたのち、現在はリベラルアーツ研究家として活動されています。

このフォーラムは、膨大な知識とグローバルなビジネス経験を持つお二人が、ビジネスや旅などを通して世界を見回した結果、「やっぱり、グローバルリーダーにはリベラルアーツ教育が必要だね」という結論に至り、若いグローバルリーダーの育成を目的として立ち上げたものだそうです。
僕は、出口社長からお声がけいただいたのがきっかけで、第5回以降の東京の事務局をやっています。


僕が事務局をやっている理由
…実は僕、この会の事務局を引き受けるとき、出口社長と麻生川先生のお二人にこんな質問をしたんですよね。

なぜ、このフォーラムをやるんですか?お二人にとって、特別なメリットはないように見えるんですが…

え?アホな質問するなって?
…すみません。
でも、本当に不思議だったんですよ。僕には出口社長や麻生川先生のような忙しい人達が、自分の部下や学生でもない、見ず知らずの若者のために、わざわざ時間を割いてこのフォーラムをやろうとする意味が理解できなかったのです。だってそうでしょう?出口社長は、上場企業の代表取締役社長で多忙を極めています。麻生川先生は、世界の企業や大学から講演を頼まれるような立場の人です。お二人は、既にそれなりの地位も名声も築いているし、お金に困るわけでもありません。本業も忙しく、他にもやらなければならないことが大量にあります…。そんなお二人が、わざわざ忙しい日程の合間を縫って資料を準備し、講演をする。しかも無給で。

僕がお二人の立場だったら、たぶんやりません。だって忙しいもん。
だから、お二人がこのフォーラムを続ける本当の動機を、聞いてみたかったんですね。
それで、先の質問をぶつけてみたわけです。

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前回の続きです。

アベノミクスで円安・株高が続いています。
政府はインフレ率2%を目指し、日銀も一応のところはこれに従いました。安倍首相の思い通りになればこのまま景気が良くなるかもしれないし、2%インフレになるかもしれません。そこで前回は歴史的好景気であった「いざなみ景気」の数字を参考に人口、日経平均、失業率、自殺率などを見ました。好景気になれば株高になるし、自殺者も減るという好循環が期待できそうでしたね。

今回は、もう少し生活に密着した数字を見てみることにします。


では、まずはインフレ率
ピンクの網掛け部分が「いざなみ景気」の期間です。
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実は、いざなみ景気の時はインフレ率が徐々に上がっていたんですね。需要が増えていったおかげで、少しずつですがモノが高く売れるようになってきていました。しかし、2008年にボキッと折れます。そうです、リーマンショックですね。世界中で一瞬にして需要がしぼみました。みんなが流動性に不安を感じ、お金を手放さなくなったからです。これで一気にデフレが加速してしまいました。
とはいえ、グラフからも分かるように「いざなみ景気」の間はインフレ率増加傾向にありました。金融政策や好景気の影響でインフレ率は少しずつ伸びたというのは事実です。2009年から上昇トレンドを見ると、今度は本当に2%まで行くかもしれません。ま、継続して2%インフレになるかは分かりませんが…。



次に、短期金利
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短期金利は、住宅ローンの変動金利に影響するものですね。
「いざなみ景気」の前半は、ゼロ金利政策がとられていました。ゼロ金利がどれほど株高や好景気に寄与したのかは分かりませんが、ゼロ金利が「いざなみ景気」を長引かせたということは確かだと思います。
それから、2007年には短期金利がぴょんと上がっていますよね。これは、日銀が「景気もいいし、もういいでしょ」といって金利を0.5%まで上げる決定をしたからです。この結果、GDPは2007年をピークに下降を始めてしまいました。これが、「日銀が失敗した」といわれる根拠の一つです。今の自民党には、「あの時、日銀がもう少しゼロ金利を続けてくれていれば…」という思いを持っている人は多いでしょう。ただ、リーマン・ブラザーズが破たんしたのが2008年9月で、その前年から世界経済の後退が始まっていたことを考えると、「全部日銀のせい」という意見はさすがに乱暴だと思います。

ところで、住宅ローンをお持ちの皆さんに向けて強調しておきたい点があります。
それは、「短期金利は、0.5%~1%」はすぐにぴょんと上がっちゃいますよ」ということです。アベノミクスがうまくいって、もしインフレ率が2%まで行ったら、日銀は一気に短期金利を上げる可能性があります。日銀はハイパーインフレを相当警戒してますからね。変動金利の住宅ローンは、短期金利が上がると元本が減らなくなり、毎月の支払額も増えます。生活に支障がでないよう、日銀の動きをきちんと見ておきましょうね。



さて、次は長期金利
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10年国債の金利です。これが継続的に上がれば、金融機関の予定利率が上がるので、定期預金の利息が上がったり生命保険の掛け金が安くなったりします。「いざなみ景気」では、長期金利は上昇を続けていました。そういえばリーマンショック前には、金利の少し高い定期預金とかが出てきて、嬉しかったのを覚えています。
ま、長期金利は日本の財政事情と絡んできますので、高ければいいってものでもありませんが…。



次は、牛丼(すき家)の値段です。

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