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前回の記事では、「1.オリンパスが浄化されたのか」「2.オリンパスは債務超過ではないのか」などについて書きました。今回は、思ったことの続きを書きます。

3.メディアのジャーナリズムは信用していいのか?
⇒もう信用できません。
東京電力の原発事故で、テレビや新聞などの巨大メディアによる報道に不信感を持った人は多いと思います。僕もその一人です。そして、今回のオリンパスの事件ではそれが確信に変わりました。
テレビや新聞は大企業に弱い…。
もちろん、「ウソを報道する」わけではないですが、「あえて取り上げない」などの偏りのある報道はしょっちゅう起きています。今回のオリンパス事件でも、日本国内ではなかなか報道されませんでした。今回の粉飾総額は1100億円。恐ろしく巨額です。800億円の粉飾決算(5年で延べ2000億)をやったカネボウが倒産したことから考えても、重大さが分かります。
にもかかわらず、日本の報道機関はウッドフォード氏が解任された時も深堀りしませんでした。企業側の主張をそのまま流すような、プレスリリースの横流し報道ばかり。イギリスではこの時すでに大騒ぎになっていて、連日トップニュースで報じられていたそうです。しかし日本では2週間ほど遅れて粉飾疑惑が報道されるという遅さ。

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?
それは、「経済部は広告費と特ダネに弱い」という法則があるからなんです。

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オリンパスの粉飾決算を独占スクープし、この翻訳記事を見たウッドフォード元社長が不正会計の調査を依頼するきっかけにもなったのは「月刊 FACTA」誌ですが、その記事を書いたのは山口義正さんという1人の経済ジャーナリスト。山口さんはこのスクープで第18回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞しました。
今回、同氏が執筆したオリンパス追跡と闘いの記録「サムライと愚か者」を読みました。
この先、この本が指摘する問題を何度も振り返ると思うので、自分なりにオリンパスに関して考えたことを自分の備忘録としてここに載せておきます。

1.オリンパスは浄化されたのか?
⇒いいえ。
昔ツイッターでもつぶやきましたが、経理・財務・監査・広報などに関する仕事をしている人間であれば、よっぽど下っ端の人間でない限り、この件は知っていた(またはうすうす気づいていた)でしょう。調査委員会の報告でも、「経営の中心部分が腐っており、その周辺部分も汚染され、悪い意味でのサラリーマン根性の集大成とも言うべき状態であった」という厳しい表現がされていますが、結局のところ不正に手を染めた(またはそれを見てみぬ振りした)社員は今でも経営の中心部に居座り続けているのです。
これで、オリンパスが浄化されたとはとても思えません。

皆さんは、オリンパスの元専務取締役である宮田氏が立ち上げた、こんなサイトをご存知でしょうか?

オリンパス・グラスルーツ(草の根)

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