カテゴリ:出口社長歴史セミナー( 41 )

皆さんこんにちは!

前回のブログでご案内したとおり、今回の「リベラルアーツによるグローバルリーダー育成フォーラム」は、Ustream中継による生放送を試してみたいと思います。

回線が不安定なので、きちんと中継できるか分かりませんが、お時間が合えばぜひのぞいてみて下さい!

トライアルなのでうまくいかないかもしれませんが、ライブ感を会場にお越しいただけない皆さんにも味わってほしいという気持ちでやってみますので、どうか生温かい目で見守って下さい!


<UstreamのURL>

http://www.ustream.tv/channel/リベラルアーツ

<放送予定日時> 

2014年2月8日(土) 16:30~18:40
※回線のトラブルなどでうまく放送できない可能性があります。何とぞご了承ください。
 
<当日のご案内>
当日何かあった場合は僕のTwitterアカウントでつぶやきます。

  @Fumitaka1977


では、当日お会いできるのを楽しみにしております!


以上
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皆さん、大変ご無沙汰しております。
しばらくの間ブログお休みしていてすみませんでした。
そろそろ再開したいと思います。

さて、2014年2月8日に「第10回リベラルアーツによるグローバルリーダー育成フォーラム」が開催されます。以下の講師のお二人が、2時間にわたってリベラルアーツに関する講演をしてくれます。

 ・麻生川静男 先生 (リベラルアーツ研究家)
 ・出口治明 さん (ライフネット生命 代表取締役会長 兼 CEO)


もう10回目となりましたが、回を追うごとに参加希望者が増えています。僕が事務局として入った頃は50名程度だったのですが、いまでは100名の参加枠でも足りず、すぐ満員になってしまいます。

実はこの講演、毎回のアンケート結果で「満足度ほぼ100%」という数字をたたき出しているスゴイ講演なんです。リピート率も高く、色んな方から「すごく勉強になった!」「面白かった!」という声を直接いただきます。

…なぜ、こんなに満足度が高いんでしょうか?

講演では、なにも特別なことをやっているわけではありません。
麻生川先生は語学とか科学といった話を、出口CEOは世界の歴史の話を、ただ淡々とするだけです。人によっては、「何だこれ?高校の授業か?」と思う人もいるかもしれません。
でも、すごい人気なのです。
参加した方のほとんどがこの講義に魅力を感じ、多くの方が次も参加したいと思って下さるのです。

…と、いうことで、
ここまで支持される理由について、僕なりに考えてみました。

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2013年3月2日(土)に、「第8回リベラルアーツ教育によるグローバルリーダー育成フォーラム」を開催しました。
当日は80名を超える参加者の皆さまにご来場いただき、大変盛り上がりました。

 ◇  ◇  ◇

麻生川先生の講演は、40分。
科学史をリベラルアーツの視点から読み解くという内容でした。

・非ヨーロッパ諸国の中でなぜ日本だけが近代化・工業化が可能であったのか?
・なぜ歴史的に日本よりずっと先進的であった中国で先に近代化がなされなかったのだろうか?
・ヨーロッパ科学が発展した根本的な原因は何か?


といった科学史への疑問に対し、「本質的な答え」を投げかけてくれる濃密な講演内容でした。
特に、古代メソポタミア以降の世界で、科学の中心地がどのように移り変わっていったかを示す地図と、その理由の説明は、本当に目からウロコでした…


出口社長の講演は、60分。
モンゴル世界帝国が全盛を極め、ペストが大流行した14世紀の世界を俯瞰する内容でした。

・最盛を極めたモンゴル帝国がどのように瓦解していったのか?
・ヨーロッパで続くことになる100年戦争のはどのような背景で始まったのか?
・パンデミックにより大量の死者が出た時にどんなことが起きたのか?

といった、歴史の大きな流れを解説しながら、人間・社会というものを深く考えさせる内容でした。モンゴル帝国(『元』の時代)に対するイメージががらりと変わったという人も多いのではと思います。

そして、出口社長が講演の最後に言った、「14世紀にはユーラシアで伝染病で3分の1から4分の1の人が亡くなりましたが、生き残った人たちは、伝染病の免疫力を持ったものすごく体の丈夫な人だったということです。」というセリフは、15世紀につながる大きなヒントでした。次回も楽しみですね。

 ◇  ◇  ◇

いやー。どちらも非常に濃い内容でした。
アンケートの結果も、満足度100%(満足:81% やや満足:8% 有効回答数:51名)という、今まで見たこともないような高評価でした。
麻生川先生、出口社長、本当にありがとうございました!

フォーラムにご参加いただいた皆さまも、どうもありがとうございました!
当日は事務局(僕)の力不足でいろいろとご不便をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
次回は会場が少し広くなりますので、余裕を持ってお聞きいただけると思います。領収証の発行も、できたらやってみたいと思います。ぜひ次回もご参加下さい。

そして、

このフォーラムに参加できなかった皆さま
本当に素晴らしい講演でしたよ!聞けなくて残念でしたね。ぜひ次回はご参加下さい、

…え?

そんなに良い講演なら私も聞きたかった、って?

そうでしょうそうでしょう。

そんな皆さまのために、

講演ビデオを撮っておきましたよ!
今回も、参加者でもある坂本さまのご協力により、WEB上で見られるようになりました!

↓ こちらです!

【第8回リベラルアーツ教育によるグローバルリーダー育成フォーラム 映像】

http://fullfaith.co.jp/share/liberalarts/history/8.html

参加された方も、そうでない方も、どうぞお楽しみ下さい!


※最も評判の良かった『質疑応答』は、ごめんなさい、参加者に許諾を取るのが難しいため収録しておりません。ぜひ現場で体感して下さい。
※講演映像は、講師の許可を得て公開しておりますが、講演内容の著作権は講師に属します。無断で商業目的等に利用することはご遠慮下さい。もし使いたいという場合は、このブログまでお問い合わせいただくか、講師のお二人に直接お問い合わせ下さい。


次回は、2013年8月31日を予定しております。
(時期が来たらこのブログでもご紹介します)

お楽しみに~!



以上。
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Twitterがきっかけで、(株)ライフネット生命の出口治明社長とご縁があり、以来、このフォーラムの事務局をやらせていただいてます。

フォーラムについて
今回も講師をしていただくのは、出口社長と麻生川先生のお二人。
出口治明社長は、74年ぶりの独立系の生保である「ライフネット生命」を立ち上げ、代表取締役社長をされています。
麻生川静男先生は、京大で准教授として教鞭をとられたのち、現在はリベラルアーツ研究家として活動されています。

このフォーラムは、膨大な知識とグローバルなビジネス経験を持つお二人が、ビジネスや旅などを通して世界を見回した結果、「やっぱり、グローバルリーダーにはリベラルアーツ教育が必要だね」という結論に至り、若いグローバルリーダーの育成を目的として立ち上げたものだそうです。
僕は、出口社長からお声がけいただいたのがきっかけで、第5回以降の東京の事務局をやっています。


僕が事務局をやっている理由
…実は僕、この会の事務局を引き受けるとき、出口社長と麻生川先生のお二人にこんな質問をしたんですよね。

なぜ、このフォーラムをやるんですか?お二人にとって、特別なメリットはないように見えるんですが…

え?アホな質問するなって?
…すみません。
でも、本当に不思議だったんですよ。僕には出口社長や麻生川先生のような忙しい人達が、自分の部下や学生でもない、見ず知らずの若者のために、わざわざ時間を割いてこのフォーラムをやろうとする意味が理解できなかったのです。だってそうでしょう?出口社長は、上場企業の代表取締役社長で多忙を極めています。麻生川先生は、世界の企業や大学から講演を頼まれるような立場の人です。お二人は、既にそれなりの地位も名声も築いているし、お金に困るわけでもありません。本業も忙しく、他にもやらなければならないことが大量にあります…。そんなお二人が、わざわざ忙しい日程の合間を縫って資料を準備し、講演をする。しかも無給で。

僕がお二人の立場だったら、たぶんやりません。だって忙しいもん。
だから、お二人がこのフォーラムを続ける本当の動機を、聞いてみたかったんですね。
それで、先の質問をぶつけてみたわけです。

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10月12日(土)に、このフォーラムが開催されました!
おかげさまで申込みは2週間前からキャンセル待ち、当日も大盛況でした。アンケートの結果も、「次も参加したい(参加したい+まあ参加したい)」という方が93%以上という素晴らしい結果でした。
ご参加いただいた皆さん、当日お手伝いいただいた皆さん、本当にありがとうございました!

…というわけで、いまさらですがこのフォーラムの紹介とリベラルアーツについて残しておきます。

このフォーラムに出会ったきっかけ
2011年5月、ツイッターがきっかけで歴史のセミナーを開催したのですが、それがご縁でライフネット生命の出口社長と知り合いになりました。その後、当時京都大学の准教授だった麻生川先生を紹介してもらい、以来、このセミナーの事務局になっています。

フォーラムでは、次世代のリーダーにグローバルリテラシーを身につけさせるためのリベラルアーツ教育を目的としています。講演は2本立てになっており、ライフネット生命の出口社長が世界の歴史を、麻生川静男先生がリベラルアーツ全般について講義をしてくださいます。
この講義が、また面白いんです。事務局の僕が言うのもなんですが、1,000円でこれだけ質の高い講義が受けられる機会というのは、そうはお目にかかれないと思いますよ。


なぜ、リベラルアーツなの?
ところで、このグローバル時代に、なぜ「リベラルアーツ」が大事なのでしょうか?

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2011年5/22(日)に開催された、ライフネット生命出口社長による『中国4000年の歴史セミナー』。今回がついに最終回です。4時間にわたるセミナーでしたが、出口社長はほぼノンストップでしゃべりっぱなしでした。一度休憩をはさみましたが、その時も「僕は4時間続けてでも大丈夫なんですけどね。皆さんもお疲れでしょうから。」と仰っていました。さすがです。

最終回では「質疑応答」をお送りします。



セミナー終了後の質疑応答

Q1: 歴史を学ぶ面白さとは何ですか?

ヘロドトスが『ヒストリア(=歴史)』というかたちで歴史を書いたときの言葉に全てが要約されています。
人間がこれからアホなことを繰り返さないように、今まで生きてきた古い時代の人々がどんなことを思い、どんなことをやって、どんなアホなことをやり、どういう風に失敗しどういう風に成功したかを書き留めておきたい ― このことに尽きますね。人間がよくわかる、ということですね。歴史書には勝った人も負けた人も全部公平に書かれるでしょう?でもビジネス書というのは勝った人の後出しじゃんけんでしょう?俺はこうやって成功した、と。だから歴史書の方が遥かに面白いと思いますね。


Q2:康有為(こうゆうい)の明治の日本を真似た変法が成功しなかった理由は何でしょう?

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2011年5/22(日)に開催された、ライフネット生命出口社長による『中国4000年の歴史セミナー』の続きです。4時間にわたるセミナーが遂に完結です。

最後は「中国のほんとうの姿」のお話。


毛沢東(もうたくとう)と鄧小平(とうしょうへい)
半藤一利(はんどうかずとし)という人が『幕末史』という本を書いていますが、これはすごく面白くて、“西郷隆盛は毛沢東にそっくりだ、大久保利通は鄧小平そっくりだ”、とその中で書いています。なんで日本がラッキーだったかといえば、毛沢東が早くやっつけられて死んじゃったからだ、と。西郷隆盛は詩人でやっぱり永久革命みたいなことを目指していた人だ、というような分析をしています。

もう一つ面白いことに、毛沢東というのは滅茶苦茶な人だったんですが、毛沢東に賛成した人も反対した人も一致して評価している点が1つだけあります。それは何でしょう?・・・

“詩人”としての能力が傑出しているんですね。毛沢東の漢詩というのは本当に素晴らしい。ということは、やはり毛沢東は夢想家だったということだと思いますね。


中国のほんとうの姿
今の中国のことを「共産党政権だ」と、イデオロギーを重視して語る人もいますが、― 僕は中国はイタリアやフランスほど詳しくはないんですが、それでも60~70くらいの町は自分の脚で歩いてみて、普通の人よりは知っていると思いますが― 、中国は変わっていないと思いますね。科挙の伝統が続いているのではないかと。中国は、「共産党ではなくて、昔からエリートの官僚が支配している国」だと思います。今に至るまでそうだと思います。

終わりに
去年の夏にライフネット生命で初めて中国から2人トレーニーを受け入れたので、その話をして今日の話を終えます。

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2011年5/22(日)に開催された、ライフネット生命出口社長による『中国4000年の歴史セミナー』の続きです。

さて、今回は「清以降の中国の衰退」のお話。


外戚(がいせき)の活躍と官僚制
説明をちょっとし忘れたんですが、例えば漢の時代には、王奔(おうもう)という外戚が権力を握りました。外戚が権力を握れるということは、官僚制がないからですよね。宋の時代に科挙が完成してから、中国では外戚が活躍する場がなくなります。なぜか?それは官僚制が完璧に出来上がったからですね。外戚が入る余地がなくなるわけです。完成するのは西暦1,000年前後ですね。その頃日本は藤原道長の時代ですから、まさに外戚の天下ですね。それは日本は文書行政、そういう官僚制の樹立を考えなかったからではなく、印刷技術や紙が行き渡らなくて、官僚制を作ろうにも作りようがなかったわけですね。中国に官僚制が早く出来上がったのは、紙と印刷のおかげです。それを真似たのが、フランスで、マテオ・リッチ以下の宣教師が中国の分析をして、その土台の上にフランスのナポレオンの官僚制が、成り立ったのです。中国の模倣ですね。教科書を行き渡らせて試験をして国家公務員制度を作れば、これは役に立つぞ、と。そういうかたちでフランスの中央集権制はできているわけですね。

中国の衰退
1772年にウルムチ城が完成したということは、新疆(しんきょう)ウイグルを完全に自分のものにしたということを意味しているわけですね。それから乾隆(けんりゅう)帝は、四庫全書館を開きます。大皇帝はだいたい図書館を作りたがる、という話をしましたね。永楽(えいらく)帝の永楽大全、康熙(こうき)帝の康熙字典、乾隆(けんりゅう)帝の四庫全書、国が安定して超権力を持つ大皇帝が位につくと、図書館を作りたくなる例ですね。マッカートニーという大英帝国の特使が乾隆帝に接見して、貿易をしたいと願い出ます。乾隆帝は、お前たちの国から買うものなんか何もない。俺が貿易を許してやっているから、お前たちは絹や陶器をゲットできるんだ、それは我々の慈悲である。欲しいものがあれば買うけれど西洋は何も持っていないではないか、こういう会話が行われます。でも乾隆帝の終わりころにはもう国は乱れ始めていました。で、白蓮(びゃくれん)教徒の反乱が始まります。ただ、アヘン戦争の直前でも、中国は世界一の強国でした。1840年でもGDPの世界シェアはまだ32%もありました。しかし、アヘン戦争のあと太平天国の乱が起こり、日清戦争が起こり、中国は堕ち続けていきます。中国の分水嶺となったアヘン戦争の話もゆっくりしたいのですが、もう時間がありません。次の機会に。

康有為(こうゆうい)の革命

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2011年5/22(日)に開催された、ライフネット生命出口社長による『中国4000年の歴史セミナー』の続きです。

さて、今回は「「清」」のお話。


ヨーロッパの宗教戦争の影響
明の保守的な官僚が鄭和艦隊(ていわかんたい)を潰したことによって、ヨーロッパに光明がさし、ヨーロッパはたまたま新大陸を発見して銀をゲットしたことによって中国に売るものができた、という形で中国とヨーロッパの関係は一時安定するわけですけれど、その頃ヨーロッパに何が起こったかといえば、宗教戦争ですね。ひと言でいえば、ローマ教会が領土を失うわけですね。これはルターの改革に始まって、ドイツとか北ヨーロッパとか、英国を全部新教に取られてしまうということで、新教にとられたということは、ローマ教会にお布施(お金)が入ってこなくなったということでしょう?ローマ教会というのは大きな組織を持っていますから、組織を維持するためにはお金がいるわけですね。ヨーロッパの領土が半減したわけですから、ローマ教皇は「もうしょうがない」、と。「これはいくら頑張ってもドイツとか北ヨーロッパとか英国での復活は望めない、ヨーロッパは、フランス、スペインとイタリアで我慢しよう」と思って、失った領地を新大陸に求めよう、お金儲けを新大陸でやろうと思って、一所懸命、新大陸とアジアに出ていくわけですね。1601年にはマテオ・リッチというイエズス会の人間が、北京に入るわけです。だから日本への布教も、明らかにその一環ですね。そのあたりは僕がいつもお勧めしている『クアトロ・ラガッツィ』という小説に書いてありますから、興味がある人は読んでください。すごく面白い小説です。

大清 最盛期へ
ヌルハチが独立した後、その子ホンタイジが、モンゴルの王族から大元ウルスから伝わった玉璽(ぎょくじ)をもらってハーンとなり国号を『大清』に変えます(1636年)。そのころネーデルランドが台湾を占領し(1624年)、急死したホンタイジの子、3代順治帝の時代に明は滅んでしまいます(1644年)。同じ頃に、ダライ・ラマという今のチベットの政権が成立し(1642年)、明の遺臣鄭成功(ていせいこう)が台湾を領有して(1662年)、清に抵抗します。その後、名君康熙帝(こうきてい)の親政がはじまり、清軍が台湾に入り、中国は初めてロシアとネルチンスク条約を結び、ジュンガル部のガルダン・ハーンという人をやっつけて、今の新疆(しんきょう)ウイグルのあたりまでを確保し、乾隆帝(けんりゅうてい)が即位して清の最盛期を迎えることになるわけです。この頃の人口調査で、中国の人口は1億4,341万1,559人に達します。これも一人の位まで記録が残っています。凄いことですね。

清の皇帝

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2011年5/22(日)に開催された、ライフネット生命出口社長による『中国4000年の歴史セミナー』の続きです。


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ここでちょっと告知を…
2011年12月17日(土)に、品川で出口社長と麻生川京都大学准教授による講演があります。
その名も「第5回リベラルアーツ教育によるグローバルリーダ育成フォーラム」。

この記事を投稿した12月3日現在、参加者枠はまだ空きがあります。
懇親会枠は残りわずかですので、お酒を交えながら出口社長・麻生川准教授と交流したい方は、ぜひ早めにお申し込みください!


こちらからお申込みいただけます。

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さて、今回は「「明」の復活 ~一条便法~」のお話。


陽明学
北虜南倭の頃の中国の1つの不幸は、朱子学にあるような気がしています。儒教は孟子の後、王安石(おうあんせき)の新法によって一度よみがえろうとします。徹底的な合理主義で、重商主義的な王安石が儒教の殿堂に入って、日本でいえば湯島の聖堂みたいなところに、孔子・孟子と並んで王安石が祀られていた時期が一時あったんですが、明によって朱熹(しゅき)の朱子学が国教になってからは、王安石は追われて、儒教は朱子学の天下になります。それは江戸時代の日本に引き継がれる訳ですけれど、朱子学は非常に体制擁護的、保守的なイデオロギー色が強いので、当然、その反動としてイデオロギー、頭でっかちじゃなくて先ず行動が大事だという反動が生じることは容易に想像がつきますね。それが陽明学(ようめいがく)で、1528年に死んだ王守仁(おうしゅじん)という人が創始したものです。平たく言えば、朱熹(しゅき)に対する反逆だ、と。朱熹によって、朱子学によって明という国ができているのに、北虜南倭でぜんぜん国が安らかにならないじゃないか、と。そこで生まれた学問で、行動を大事にするというのは皆さんご存知の通りですね。


一条便法 

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